雑貨や洋服、家電製品までたくさんのものが定価で買うよりも安く購入できるリサイクルショップ。
珍しいものに出会える可能性もあり、コレクションが好きな人にとって魅力的な職業です。
しかし、実際にリサイクルショップで働いたことがあるという人は少なく、具体的な仕事内容を知らない人がほとんどです。
魅力がたくさんあり、毎日楽しそうな職業ですが実際はどうなのでしょうか。
今回はリサイクルショップの仕事や給料面について詳しくご紹介します。
リサイクルショップの仕事内容ってどんな感じ?

リサイクルショップの仕事とはどんなものがあるのでしょうか。
ただ、物を売るだけではなく様々な仕事があります。
査定、買取
リサイクルショップに置いてある商品の大半はお客様が不要品として売りにきたものです。
そのため、お客様が持ち込んだものがいくらの値段がつけれて、いくらで買い取れるかを働いているスタッフが査定してお客様に提示します。
提示した金額で合意が取れればお金を渡して買取が終了です。
もし、ここで合意が取れなければ買取を諦めるか、価格を少し上げて再交渉します。
商品のメンテナンス
お客様の大半が売りに来る前に洗濯したり、綺麗にしてから持ってきてくれますが販売できる状態のことはほとんどありません。
新品未使用のものではない限りは店頭に出すまでに1度メンテナンスをします。
洋服であれば洗濯をして、毛玉などを取り古着でもなるべく綺麗な状態にします。
家電製品や雑貨などは汚れが目立つ場合は掃除をして、正常に動くかどうかの最終確認もします。
品出し、レイアウト
メンテナンスが終わったら商品を出すのですが、季節や店頭に並んでいる商品の状況によって出すタイミングは変わります。
特に季節商品である洋服はその季節が近付いてから出さなくてはいけないため、季節に合わないものは一旦倉庫などで保管します。
また、品出しする際にお客様が興味を持ってくれるようなレイアウトにするのも働いているスタッフの仕事です。
目を引きつけるような商品を手前や目立つ場所に配置したり、きれいに見えるように工夫をすることでお客様に購入してもらえる可能性があがります。
リサイクルショップの1日のスケジュールは?

リサイクルショップの1日のスケジュールはどんな感じでしょうか。
オープンから閉店まで詳しくご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
オープン準備、朝礼
まず、お店の営業開始よりも20分〜30分くらい早めに出勤して掃除をしたり、看板や外に陳列する商品をすぐに出せるように用意します。
ある程度の用意が終わったら5〜10分程度の朝礼をして情報共有やその月の目標などを全員で確認します。
朝礼が終わったらすぐに看板や商品を出して営業を開始します。
買取のお客様が来るまで品出しやメンテナンスをする
リサイクルショップは買い物に来るお客様よりも買取に来るお客様の方が多いので大抵の場合はオープンしてすぐにお客様が来店します。
ですが、平日や時期によってはオープンしてすぐにお客様が来ないこともよくあるのでお客様が来店するまでの間、新しい商品の品出しやレイアウトの変更をしたり、買取した商品のメンテナンスをして過ごします。
買取が忙しいからといって品出しの頻度が減ってしまったり、メンテナンスが甘くなってしまうと折角の良い商品が売れなくなってしまうので大切な仕事です。
買取のお客様が来たら査定をする
買取のお客様が来店したら商品を受け取って査定をします。
お客様が持ち込む商品はお店が扱うものによって異なりますが、洋服だけの人もいれば雑貨やブランド品、家電製品を一緒に持ち込む場合もあります。
その場合1人で全てを査定すると時間がかかってしまいますし、得意不得意もあるのでスタッフ同士で協力して査定をします。
特に高級ブランド品や金などは金額も高くなってしまうため社員や責任者が査定することが多いです。
休憩は1時間
リサイクルショップは社員、アルバイト関係なく休憩は1時間です。
休憩時間は休憩室でスタッフと談笑したり、昼寝をする人もいます。
お店が混雑している時には休憩を中断して仕事に戻らないといけないこともありますが、中断した残りの休憩はお店が落ち着いてからしっかりと取ることができるので安心してください。
空いた時間に研修をすることもある
リサイクルショップは扱う商品の種類が豊富なので今まで扱ったことのないものに出会う可能性が高いです。
しかし、働いている限り知らなかったものも扱えるようにならなければいけないのでお店が暇な時間や仕事が一段落した段階で研修を行うことがあります。
研修の内容は人によっても違いますが、どの部分を確認するか、どういうものが価値があるかなどを教えてくれます。
もちろん、研修をしたからといっていきなり1人で査定をするのではなく慣れるまでの間は必ず社員や先輩のスタッフが一緒に査定してくれます。
閉店作業、終礼
私が働いていたお店は営業終了の10分前から営業終了を伝える音楽とアナウンスをしていました。
営業終了間際になってくるとお客様はかなり少なくなってくるので、来店しているお客様の邪魔にならない場所から徐々に片付けを始めます。
完全にお客様が居なくなったら掃除や看板を片付けて本格的に閉店作業をします。
閉店作業が済んだら終礼をして勤務終了です。
終礼はその日の売上の発表や目標を達成できたかなどの話がほとんどです。
リサイクルショップの給料や年収は?ボーナスはある?

リサイクルショップの給料事情はどんな感じなのでしょうか。
アルバイトの時給から社員の給料面まで徹底的にご紹介します。
アルバイトの時給は低め
正直なところ、リサイクルショップのバイト時給は安いです。
お店の規模や持っているスキルにもよって多少の前後はあるものの、ほとんどのお店が1000円に満たない金額です。
ですが、勤務年数や扱える商品の幅が広がれば数十円〜数百円ずつ時給がアップします。
それ以外にも出勤日数が多かったり、勤務時間が長い、閉店まで勤務できる人などは時給を上げてもらえる可能性があります。
社員の給料もかなり低め
リサイクルショップの社員のお給料は正直高いとは言えません。
基本給がそもそも安いため、役職手当などがつく店長であったとしても20万円前後のお給料しかもらえないこともあります。
そのため、役職のない人の場合は15万円〜18万円くらいの収入です。
社員よりもアルバイトの人の方がお給料が高い、という可能性も0ではありません。
ボーナスはあるの?
ボーナスの支給ですが、私がいたお店ではボーナスをもらったという人は見たことがありません。
アルバイトはもちろんのこと、社員の人からもそんな話題が出たことは1度もありません。
あるとすればアルバイト、社員共に交通費の支給と残業代くらいです。
しかし、これはあくまで私が働いていたお店の話なので全てのリサイクルショップがボーナスがないというわけではありませんので安心してください。
リサイクルショップのやりがいや魅力は?

リサイクルショップで働くことのやりがいや魅力が何なのか気になる人も多いのではないでしょうか。
実際に働いたからこそ感じたやりがいや魅力についてご紹介します。
珍しい商品や洋服に出会える
リサイクルショップに商品を持ち込むお客様によってはかなり貴重で珍しいものを持ってくる人もいます。
例えばプレミアのついた洋服や生産が終了したもの、人気すぎて手に入らないものなど様々です
。
売りに来る理由は人それぞれ違いますが、普段の生活ではめったに出会えないような貴重で珍しいものに出会えるのはリサイクルショップならではです。
格安でレアなものも購入出来る
働いていると社割や店頭に出す金額よりもかなり安い金額で商品を買わせてもらえることがあります。
実際に渡しが購入したものでいうと、店頭で販売する場合は数万円するギターを1万円以下で購入させてもらいました。
他のスタッフも自分の欲しいものを普通よりも安い金額で購入させてもらっていたので、欲しい物を手に入れながらも節約ができました。
偽ブランド品を見分ける知識がつく
安く買ったのは良いけど偽物だったなんて経験がある人もいるのではないでしょうか。
リサイクルショップで働くとブランド品の見分け方などをレクチャーしてもらえるので仕事を覚えながら自分が買い物するときにも役立つ知識が身につきます。
ブランドによって見る場所やどういう違いがあるかなどは異なるので、一つ一つしっかりと覚えていくことで辞めた後にも無駄にならない知識になります。
リサイクルショップに向いてる人は?

では、リサイクルショップで働くことに向いている人はどんな人なのでしょうか。
性格や価値観によっても違うので自分が当てはまるかどうか考えてみてください。
金銭感覚がしっかりとしている人
人からお金を払って商品を買う仕事なので金銭感覚がしっかりしていないとうまくやっていけません。
また、しっかりしていても人によって金額を上げ下げしたり、気分によって変えるような人は向いていません。
常にどんな人に対しても平等に金額を付けて査定ができる人がリサイクルショップの仕事に向いています。
これが好き!というものがある人
洋服が好き、雑貨が好き、アニメが好きなど人によって好きなものがあると思います。
リサイクルショップではその好きという気持ちと元々持っている知識が役立つ仕事なので何か1つでも好きと言えるものを持っていれば十分に働けます。
また、好きなものがある場所で働くと、働きながらさらに自分の好きなものを追求することも可能なので毎日が楽しく、充実して過ごせます。
コツコツした仕事が好きな人
リサイクルショップの仕事は買取、品出し、メンテナンスが基本なので慣れてくると単純作業に感じてしまいます。
最初は楽しかったのにだんだんつまらなくなってきた、と言って辞めてしまう人もいます。
確かに、慣れるとやることがわかっているためスムーズに進みすぎて飽きてしまうこともありますが、そこで適当になってしまったり雑になると商品の価値が下がってしまうだけです。
コツコツと地道な作業や単純な作業が得意、好きという人の方がリサイクルショップの仕事に向いています。
リサイクルショップで働くにはどうすればいい?

実際に働きたい!と思ってもどうやって求人を見つければよいのかわからないという人も多いはず。
そこで、リサイクルショップで働くための方法をご紹介しますのでぜひ仕事を探す際の参考にしてみてください。
求人情報サイトから応募する
私がリサイクルショップの仕事をみつけたきっかけは求人情報サイトに掲載されていたからです。
家から近くて大好きな洋服を扱う仕事という条件に当てはまったのがリサイクルショップでした。
求人情報サイトは自分の条件などから職業を絞り込んで探せるのでかなりおすすめです。
しかし、リサイクルショップはどの地域にでも必ずあるものではないため時期や地域によっては掲載されていない可能性もあります。
店舗HPから応募する
自分の働きたいお店が決まっているのであれば求人情報サイトなどを介さずにそのままそのお店のHPから応募する方が良いです。
求人情報サイトからの応募よりも直接応募するほうがお店からのアクションが早く、すぐに面接を受けられることもよくあります。
また、直接応募するほうが多少時給が高いということも稀にあるので求人情報サイトと見比べて応募するのもおすすめです。
まとめ

行く機会は多いものの働くとなるとなかなか機会の少ないリサイクルショップ。
リサイクルショップでの仕事は大変なこともたくさんありますが、働いたからこそ得られる知識や出会えるものもたくさんあるので毎日が刺激的で楽しい職業です。
自分の好きなことを追求したい、新しいことにチャレンジしてみたいという人はぜひ1度働いてみてはいかがでしょうか。
今まで働いてきた仕事よりも充実して楽しい毎日を過ごせるようになるかもしれませんよ。
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