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広報ってどんな仕事?未経験から転職する方法や給料も現役広報OLが詳しくご紹介します!

早速ですが、みなさんは「広報」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?

  • 「マスコミ対応」
  • 「企業の顔」
  • 「さまざまな宣伝を仕掛けたり、アイデアを生み出すクリエイティブな部署」

などなど、どちらかというと華やかな仕事が想像されるようです。そんなイメージからか、学生からの人気も高い職種でもあります。

では、実際はどんな仕事なのでしょうか。

この記事では、制作会社の営業から広報に転職した私が日々経験している広報の仕事や、広報に必要なスキル、視点をご紹介します。

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広報の仕事内容ってどんな感じ?

出典 Unsplash

広報という仕事を一言で表すと、ずばり「コミュニケーションを生み出す部署」です。

業務は常に「誰と、どのようなコミュニケーションを取りたいのか?」からスタートします。

「誰と」というのは、つまりステークホルダー(利害関係者)のこと。企業に関わる全ての方を対象にしながら、それぞれとどのような関係性をつくりたいのか。

わかりやすく言えば「自分の会社や製品を、どのように捉えてほしいのか」を考えて、適切な手法を選び、発信していくのが広報の仕事です。

社外広報

おそらく「広報」と聞いた時に最もイメージしやすい業務です。

公式WEBサイトから情報を発信したり、テレビや新聞に広告やニュースリリースを出稿したり、マスコミ(時に一般の方からも)問い合わせを受け付けたりと、「社外」の方に向けたコミュニケーションです。

ステークホルダーは「社外」、つまり一般消費者や取引先が主になります。

メーカーの場合は、製品を紹介する展示会に出展するなど新たな商談の場を設けることも広報の仕事の一つです。

また、企業によっては人事と連携して採用広報に携わることも。就活時期に合わせて、企業を紹介する広告が駅ナカに展開されている光景を見たことがあるかもしれません。

あれらも就活生や保護者層に向けた広報活動の一環といえるでしょう。

社内広報

ステークホルダーが「社内」、つまり社員に向けたコミュニケーションです。

社内報の企画制作や社内WEBページの更新、社員へのメールマガジン配信などが典型的ですが、社内全員を巻き込んだイベント施策なども、広い視点での社内広報です。

社員同士のつながりを強くしたり、自身が所属する組織や会社についての理解を深めることで、帰属意識を高めること、ひいては業務モチベーションを向上させることが目的になります。

異なる側面として、ロゴや商標の使い方についての説明など、自社ブランドを守るための啓蒙活動を広報が担う会社もあります。

端的に言えば「自分たちが働いている会社をもっと好きになってもらうための広報活動」でしょう。

IR広報

「Invertor Relations」の略で、直訳すると「投資家情報」になります。

その名の通り、ステークホルダーは「投資家、株主」です。この場合に求められるコミュニケーションは、企業業績や役員交代、財務情報など、投資判断に必要な情報の提供です。

社内広報、社外広報は、自社製品やサービス、イメージなどを伝える広報でしたが、IRは正確な数字を伝える広報です。

財務や会計知識が必要とされるなど、専門スキルも大きく異なるため、広報とは異なる部署として独立していたり、財務部内に設けられている会社もあるかと思います。

広報の給料や年収は?ボーナスはある?

出典 Unsplash

ここからは広報のお金周りのお話をしていきます。

広報の給与事情

広報の給与や年収は他職種と大きく変わらない会社が多いでしょう。ボーナスの有無も同様です。

20代女性であればおよそ300万円〜400万円程度が一般的かと思われます。

ただし、新製品のリリースに合わせた業務や祝休日のプロモーション立会いなど、繁忙期には時間外労働が発生することが見込まれます。

残業代を含めた賃金を考慮すると、残業の少ない一般事務職などに比べれば多いと言えるでしょう。

コロナウイルス禍で働き方はどうなる?

コロナウイルスの影響で、社会一般的にテレワークが推奨されています。また、多くの人が集まるイベントの開催までには、まだまだ時間がかかる見通しです。

会社に関する問い合わせが発生することは大いに考えられますが、社内外折衝を含め、広報業務は基本的に在宅勤務で対応可能なものが多くあります。

転職で広報を希望する方で、年収や給与を検討する際は、残業代よりも基本給をベースに考えた方が良いでしょう。

未経験から広報に転職したい人が身に付けたいスキル

出典 Unsplash

広報という仕事は、自社理解はもちろん、さまざまなステークホルダーに対するコミュニケーション手法を考えなければなりません。

そのための訓練として、表面上のクリエイティブな要素のみではなく、世の中に溢れている広告についてそれぞれの意図を考えることが大事です。

製品やサービスといった特徴がわかりやすいもの以外にも、

  • ビジュアル化・言語化しづらい企業イメージをどのように訴求しているのか?
  • どんな企業イメージを与えたいと考えているのか?

といった視点から広告を見てみるのも良いでしょう。

もちろん、広報は広告出稿だけが仕事ではありません。昨今は特に、社会問題に対する企業姿勢が強く問われる社会になっています。

リスクマネジメントの視点を持ちながら、望ましい社会のあり方や、そのために各業界や企業がどのような価値を提供できるのか、といった広い視点で物事を捉える思考の癖をつけることも広報の仕事に役立ちます。

①論理力

広報に限ったことではありませんが、施策の実施には予算が必要なことがほとんどです。また、予算がかからなかったとしても、様々な角度から企業の情報発信を担う広報は他部署の力を借りることが多くあります。

お金や人を動かすためには、「なぜ、その施策が必要なのか?」を論理立てて説得し、巻き込んでいくことが必要です。「なぜ」を深掘りしながら、ロジカルに相手を説得し、納得させる力があると、大いに活かせるでしょう。

②コミュニケーション力・折衝力

上記とも関連しますが、広報は社内外問わず多くの人と関わる職種です。表面で見える華やかな業務の裏側では、いずれも綿密な段取りが行われています。

特に転職をした場合、社内の人脈を築くためには相当な労力がかかります。社内ではスムーズに情報共有・連携できるような人脈を作りつつ、社外でははっきりと折衝をしていく対人能力が必要な職種です。

③スケジューリング能力

広報は多くのプロジェクトに参加することが多く、また、製品リリースなどは情報解禁期日が定められています。

ひとつひとつのプロモーションがすべて期日通りに進むよう、社内外との連携を取り、数多くのタスクを把握しながら正確にこなしていく能力が求められます。くわえて、途中のアクシデントも視野に入れるなど、見通しを持ったスケジュール管理も必要です。

④注意力

広報は企業を代表して情報を発信する部署です。誤った情報を発信してしまえば、企業の信頼に直結する責任の重い部署でもあります。

そのため、発信するひとつひとつの内容に関しては精査、監督が必須です。業界新聞に提出する短いニュースリリース1本であっても、数値や単位、表現に気を配ってチェックする。

そんな地道な作業に対しても、きちんと集中力をもって取り組む力が広報には必要なのです。

広報で働く会社を選ぶときのポイント

出典 Unsplash

広報は少人数で業務を担っている会社が大半で、求人もそれほど多くない傾向にあります。特に未経験者の募集は少ない職種かもしれません。

とはいえ、企業イメージ向上や企業の社会的責任への意識は年々高まっており、広報活動はますます重要視されることが予想されます。広報への転職を考える際は、下記のような視点から企業研究を行いましょう。

ポイント① 広報募集の背景を考える

元々広報がある企業が発信を強化するために募集をしているのか、広報がない企業が新規立ち上げのために募集をしているのか、その2点だけでも大きく異なります。

特に後者の場合はそもそもどのような情報を発信すべきなのかを企業が把握できていない可能性もあり、入社後は自身の企業理解に加え、経営層に対して働きかけて会社を動かすなど、パワフルに立ち回る必要があるかもしれません。

労力の分、やりがいも非常に大きなものになるでしょう。

ポイント② 企業の課題点を考える

企業が属している業界イメージは?業界内ポジションは?製品やサービスの優位性は?など、企業がなぜ広報を行いたいのか、仮説を立てるように情報収集するのも良いでしょう。

社会には、広く知られていないだけで非常に良い会社も多くあります。裏を返せば、認知度に対して労働環境や製品、サービスの質が見合わない企業もあります。

企業は何を発信したいのか、どのようなイメージを与えたいのかをイメージしながら企業研究を行ってみてください。しっくりこなければ、その企業はミスマッチかもしれません。

ポイント③ 求められているスキルを把握する

広報に限ったことではありませんが、企業が何を自分に求めているのかを把握することは重要です。

「広報物の制作」と一言で言っても、自社印刷を前提に撮影やデザイン、DTPスキルまで期待している企業もあれば、他部署社員やカメラマン、デザイナー等を含めた社内外折衝スキルを重視する企業もあります。WEB媒体/紙媒体担当、社内広報/社外広報担当など、担当制の企業もあるでしょう。

求人データ、面接、転職コンサルタントなどを通して、互いにミスマッチにならない転職活動を行いましょう。

広報に転職するときのおすすめ転職サイト3選

出典 Unsplash

企業研究やスケジュール調整、面接対策など、転職活動は心身ともに負担がかかるものです。空き時間を上手に使いながら、無理のない転職活動をおすすめします。

doda

転職サイトの定番。求人数が多く、様々な業界・職種が網羅されています。

求人情報はもちろん、転職に挑戦・成功した人のエピソード、失敗談を含めたノウハウなども閲覧可能。コンサルタントとLINEで連絡をとれるので、気軽に相談できます。

マスメディアン

宣伝・広告・クリエイティブ系職種に強い転職サイト。

クリエイティブ・マーケティング関連の専門誌を発行する「宣伝会議」のグループ会社が運営しているため、一般転職サイトでは求人数が少ない広報・宣伝・マーケティング関連の募集も多く掲載されています。

シンフォニード

クリエイティブ系職種に強い転職サイト。

領域別のチーム制を敷いているため、専門性の高いアドバイスや求人紹介を受けることができます。

広報だけではなく、よりクリエイティブな企画、制作にチャレンジしたい方にもおすすめです。

まとめ

出典 Unsplash

広報=目立つ企画職というイメージがありますが、実際は関係各所と連携・折衝しながらプロジェクトを進めていく縁の下の力持ちのような役回りでもあります。

純粋に面白さや目新しさを追求するクリエイティブな発想というよりは、与えたいイメージに対して伝えるべき情報を整理し、どのように発信していくべきかをロジカルに考えて実行していく力が求められるのが広報という仕事でしょう。

また、社内外の多くの方を巻き込んで業務にあたることから、コミュニケーション能力も必須です。

新卒にも人気がある職種ですが、人数も比較的少なく、配属されにくいポジションでもあります。異なる職種で論理的思考力やコミュニケーション能力を磨いた上で挑戦すると、より力を発揮できるのではないでしょうか。

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