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子供写真館のスタッフどんな仕事?4年半働いた経験からやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!

七五三やお宮参り、お食い初めや節句など子供のお祝いごとが多い日本。

皆さんも一度は写真館で記念写真を撮ったことがあるのではないでしょうか?

撮った記憶はないけれど実家に眠っている、なんて方もいらっしゃるかもしれません。

写真とはその時々の思い出をカタチとして残してくれるもの。

今回はそんな写真を通して子供たちの成長の記録を残していく、子供写真館のスタッフについてご紹介していきます!

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子供写真館のスタッフの仕事内容ってどんな感じ?

出典:Unsplash

写真館のスタッフの仕事内容は写真撮影だけではありません。

撮影の前後にもたくさんの業務があります。    

衣装案内

お客様が来店されたら、祝い事、年齢、好み、肌の色などに合った衣装を提案していきます。

例えば七五三というひとつのイベントにおいても、和装の種類や柄、色やサイズなど様々。

お客様の好みや要望をうまく汲み取れるよう、和やかにお喋りをしながら細かいヒアリングを心がけます。

着付け、ヘアセット、メイク

ドレスやタキシードを着せるのは簡単ですが、和服はとっても大変。

ひとつひとつの着付けの仕方を覚えた上で、お子様の身長や体型に合わせてかつスピーディーに行わなければなりません。

混んでいるときや、着る衣装がたくさんあるときはなおさら。

人見知りのお子様の中には、ママやパパ以外の人に触られるのを嫌がったり、服を脱ぐ段階で病院と勘違いして泣きだす子もたくさんいます。

ヘアメイクにおいても、お子様ひとりひとりの髪質や毛量が異なりますので、それらを把握した上で丁寧に仕上げなければなりません。

スムーズに撮影に進めるかどうかは、ここの段階にかかっていますのでとても重要なパートと言えます。

写真撮影

いよいよ写真館のメインパートです。

衣装や祝い事の内容に合わせて背景や小道具のセッティング。

シンプルなものから子供らしいポップなものまで、たくさんの組み合わせがあるのでそれらをうまく、そしてスピーディーに使い分けます。

また、子供たちが慣れない環境に緊張して顔が強張ってしまわないよう、カメラマンやアシスタントはおもちゃやお菓子、お喋りなどをうまく利用してその場の雰囲気を和やかにします。

なかなか笑わない子であっても、粘り強く工夫して、一瞬を見逃さないよう手には常にシャッターボタン。

ようやく笑顔の写真が撮れたときの達成感と言ったらもうこの上ありません!

大泣きしている写真であっても、それはそれでそのときにしか撮れない子供らしさがあるのですが(笑)

家族写真や兄弟写真など、人が複数いるときは、2人笑っているのに1人は目を瞑っていた、なんてことがあるのでその分大変になります…。

写真選び

撮影が終わったら、撮った写真をお客様と一緒にモニターで選別。

選んだ写真はアルバムにするのか、写真たてに入れるのかなど仕上げ方も決めていくので、各商品の専門的な知識も必要です。

汚い話で申し訳ないのですが、ここでいかに多くの写真を残してもらえるかがお店の売り上げに直結しますので、意外にも営業力が必要になってきます。

検品、商品引き取り

写真館にもよるかもしれませんが、出来上がった商品は工場からお店に送られてくるところでは、ここで商品内容に間違いがないか、欠陥がないかなどをチェックするのもスタッフの仕事。

日々お客様の相手をしながら同時並行でこの作業を行います。

ミスをしてしまうと、納品が遅れたりお客様にご迷惑をおかけすることになるので集中して確実な作業を行う必要があります。

実際に私も、自分の検品ミス1つでお店やお客様に多大なご迷惑をおかけしてしまったことがあり…。

大反省でした。

商品をお店ではなく、直接お客様のもとへ届けるシステムを取り入れている写真館もあるので、必ずしも行う業務というわけではありません。

また、お客様が商品を引き取りに来店された際は速やかに該当の商品をお渡しし、改めて内容に間違いがないか目の前で一緒に確認をします。

電話対応

繁忙期は出られる人がいないくらい問い合わせや予約の電話が殺到します。

どんな問い合わせにもきちんと対応できるよう、常に知識をアップデートさせておく必要があります。

子供写真館のスタッフの1日のスケジュールは?

出典:Unsplash

シフト制であることがほとんどですので、早番か遅番かといったことや時期によっても大きく変わってきます。

一般的に子供写真館の繁忙期は9月〜11月。

この3ヶ月間は七五三の対応に追われ、本当に魔の3ヶ月間です(笑)

特に土日はお昼ご飯を食べる暇もない、なんてことも多々。

また残業も多いです。

出社

営業時間にもよりますが、早くて8時出社といったところでしょうか。

基本的に制服があるので私服通勤になります。

清掃

お店に着いたらスタジオやお着替え室の掃除を行います。

子供がいる環境は常に衛生的な環境でなければなりませんので念入りに。

カメラチェック

カメラが正常に作動するか、確認を行います。

カメラが使えない!なんてことになってしまったら写真館として成り立ちませんので、しっかり確認する必要があります。

ミーティング

営業開始前に、当日の注意点やお客様情報、予算などを共有。

役割分担なども行います。

業務

いよいよお客様が来店されたら、お仕事開始!

子供たちを長い時間待たせないよう、お店全体で協力し合いながら効率よくお店を回していきます。

退社

退社時間も様々ですが、18時〜20時くらいの日が多いです。

私が働いていたところでは、繁忙期は22時近くなることもありました。

子供写真館のスタッフの給料や年収は?ボーナスはある?

出典:Unsplash

様々な業務がある子供写真館のお仕事。

お給料の面はどうでしょうか?

写真館や雇用形態によって大きく異なることもあるので一概には言えませんが、あくまで一例としてご紹介させていただきます!

給料

カメラの技量や役職、勤続年数などによっても異なりますが、正社員の場合は月収約16万円〜25万円ほどが平均値かと思います。

年収は250万円程度。

他の仕事もいくつか経験した上で感じた感覚で言うと、労働力にはあまり見合ってないような気がします。

職場の社員も同じような声をあげていました。

しかしそこにきちんとやりがいを感じられるので、長い間務める方が多いのもまた事実。

長い方は20年近く働いていましたよ!

賞与(ボーナス)

年に1〜3回です。

これもまたお店によって変わってきますね。

注意すべきなのは、契約社員の場合は賞与がないということ。

子供写真館のスタッフは契約社員雇用をするところも多いので、要確認です。

子供写真館のスタッフのやりがいや魅力は?

出典:Unsplash

お給料が高いとは言えない子供写真館のスタッフ。

それでも長く続ける人が多いのは、その分やりがいや魅力があるから。

実際に働く中で感じたものをいくつかご紹介します!

家族や子供たちのお祝いごとに関われる

多くの子供写真館では「いらっしゃいませ」ではなく「おめでとうございます」と言ってお客様をお迎えするんです。

これってなんだか素敵じゃないですか?

お祝いされて嬉しくない人なんていないですよね。

みんな晴れやかな嬉しい気持ちで来店されます。

そんな嬉しいお祝い事に携わる仕事、魅力的すぎます!

泣いてお迎えした子を笑顔で見送れたとき

みんな嬉しい気持ち、と言いましたが、来るまではルンルンだったのにいざ着替えようとしたら怖くなって…「ぎゃあああああ」と泣き出す子もいます(笑)

知らない人に連れられ、知らない場所で服を脱がされたらそりゃ不安になる子もいますよね。

当然です。

でも、そんな状況でも私たちは焦らずゆっくり距離を縮めていきます。

時には数時間もの時間を要しますが、それでもなんとか立て直し、帰る頃にはニコニコ!

そんな姿をお見送りするときは達成感でいっぱいです。

お客様との再会

これがまた何度体験しても感動的なのです。

数ヶ月前にマタニティフォトで来られた方が、生まれた赤ちゃんを連れてお宮参りの写真を撮りにきてくれたときや、数年前に撮影した赤ちゃんが七五三の写真を撮りに来てくれたときなど。

写真撮影を通じた再会は、必ずその子の成長を感じられるので本当に嬉しい瞬間です。

忙しい日は1日に数十組もの家族の写真を撮るので、数年前に会った子供のことなんて覚えているはずがない!

と思われるかもしれませんが、前回撮った写真を見返すと不思議と必ず思い出します。

そして、今回も喜んでもらえるように頑張ろう、という気持ちになります。

成長をカタチに残す

子供の成長の一瞬を写真でカタチに残す、というこの仕事自体にものすごく価値があり魅力的だと感じます。

今自分が撮っている写真が、何年、何十年先にまで残り、そしてこの子たちが大きくなったとき、この写真を見てどう感じるのかな?

そんなことを考えると自然と誇りとやりがいが湧いてきました。

子供写真館のスタッフに向いてる人は?

出典:Unsplash

写真のセンスがなければ向いてない、なんてことはありません。

ほとんどの場合、カメラや撮影の専門知識・技術は入社後の研修でじっくり学べます。

そのため全くの未経験者でも大丈夫です。

では、どのような人が向いているのでしょうか?

子供好きな人

毎日多くの子供たちを相手にお仕事をしますので、子供好きな人が向いています。

子供が好きでないとできない仕事ではありませんが、好きでないとしんどい仕事です。

接客が好きな人

子供だけでなく、親御様とのコミュニケーションも重要な仕事ですので接客は必須。

人と関わるのが好きな人は向いています。

体力のある人

子供の目線と同じ位置での作業が多くなりますので、しゃがんだり膝をついたりする時間が長いです。

若くても腰や膝が悲鳴をあげます。

また時間勝負の日は、ご飯も食べられない中お店の中を走り回ることもありますので本当に体力が命。

パートのおばちゃん方は汗水流しながら、ロッカールームでエナジードリンクを飲みまくっていました(笑)

平日休みが好きな人

ファミリーがメインの客層の場合、土日に予約が集中しますので平日休みが多くなります。

土日の片方が休みになることはあっても、連休ということはなかなかありません。

そのため、平日の空いている日に出かけるのが好きという方は向いています。

子供写真館のスタッフになるにはどうすればいい?

出典:Unsplash

子供写真館のスタッフに特別な資格などは必要ありません。

給料を含めた福利厚生や勤務形態、スタジオの雰囲気など優先するポイントを絞り各会社のホームページや就職サイトを通して募集要項を調べてください。

あとは自分に合った会社を見つけ、エントリーシートを出して面接に行くのみ。

専門学校または短大卒と大卒とで給料が変わる会社もあるので、受ける会社のあれれこれはよく調べてくださいね。

以下にいくつかの子供写真館と、スタッフの求人情報が見られるサイトを載せておきますので参考にしていただければ幸いです。

まとめ

出典:Unsplash

いかがだったでしょうか?

子供写真館のスタッフは、想像以上にたくさんの仕事があったと思います。

近年はスマートフォンのカメラの性能が良く、素人でも綺麗に写真が撮れますよね。

「カメラ離れ」なんてことも言われていますが、それでもやはり写真館で撮る写真は特別。

だからこそ、今でも多くの方が写真館に足を運んでくださっているのです。

就職先や転職先に迷っていたら、ぜひ子供写真館のスタッフとして多くの子供たちの成長の一瞬を、写真に残してください。

その1枚が、家族の宝物になります☆

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