現在の情勢により、家族と過ごす時間が増えたり、働き方を見直す機会があったりするなかで、『信頼できる家族やパートナーと働いてみたい!』と思われたことはないでしょうか?
私は現在イギリス人夫と共に、農家として働いています。
そもそもなぜ夫と一緒に働きたいと思ったか。
結論から言うと、『肩の力を抜きながら心地良く働きたい』と思ったからです。
会社員時代、繊細で人一倍気遣いな私は、仕事中に自然と気疲れしてしまうことが多くありました。
そこで、『一緒にいて心地よくて、ありのままの自分でいれる人と働きたい』と思い、その相手こそが目の前にいる夫だと気が付きました。
夫婦で一緒に働き始めて1年8ヶ月。
今回は私が思う、
- 夫婦で働く5つのメリット
- 3つのデメリット
- 夫婦で働くうえで大切だと思うこと
- 夫婦で働くために必要だと思うステップ
をお伝えします。
夫婦で働くメリット5つ
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夫婦で一緒に働くために渡英したことは、大きな決断で大変なこともありましたが、この決断をして心から良かったと思っています。
この働き方に変えて良かったと思う理由(メリット)を5つにまとめてみました。
朝は同じ時間に起きて、一緒に職場に行くことができる
皆さんは出勤のために朝起きるとき、苦痛になっていませんか?
私は会社員時代、朝起きて仕事に行くことにストレスを感じており、『仕事に行きたくない…』と思いながら起きる日もありました。
しかし今は、朝からの出勤のときは夫と同じ時間に起きて、同じ職場に行くことで、朝起きることへの苦痛がなくなりました。
すっかりこの日常に慣れた今は何とも思わなくなったのですが、
“心地良い1日のスタートを切るには、朝起きるストレスがない状態であること”
は大切だと感じています。
リラックスした空間で働いている
会社員時代のときは事務所の中は常に緊張感があり、仕事中には全くリラックスできていませんでした。
しかし、夫とはお互いのことを深く知っている関係だからこそ、コミュニケーションを取るときには気を遣うことなく安心感があります。
また、仕事中は他愛のない話をしながら農作業をしていたり、無言で黙々と作業に集中しているときもあったり、どちらも心地良いです。
心地良く働くためには、職場環境がリラックスできる場であることが大きなポイント。
これが後々の項目の、心身ともに健康になったことにも繋がっています。
壁にぶつかったときも共に乗り越えようとする
どのような働き方を選択しても、壁にぶち当たることはありますよね。
私たちも一緒に働くうえで、いくつかの壁にぶつかりました。
そんなときに思うことが、『もし一緒に働いている人が夫でなければ、この仕事を辞めていたかもしれない』ということ。
信頼できる相手とだから、壁を乗り越えて前に進もうとできているのだと思います。
自由に使える時間が増えた
夫だけ出勤という日もありますが、通常は2人で出勤し、仕事が終わる時間も休みも大体同じ。
その分、会社員時代よりは自由な時間を取りやすく、夫婦での時間が増えたことも嬉しいです。
心身ともに元気になった
元々風邪を引きやすく病弱だったのですが、この働き方に変えてからストレスが減り、心身ともに元気になってきたと感じています。
農業についての記事はぜひ以下をご覧ください。
農業は体を使う仕事なので、身体が痛くなったり凝ったりします。
そこで、身体の痛みがあるときや体調が優れないときはお互いに休みあったり、マッサージを行ったりなどのケアができます。
さらに、大切なことはメンタル面での健康。
農業をしていても壁にぶつかることはあります。
しかし、そのときに感じたストレスなどを気を遣わずに話せる相手が近くにいることで、救いになっています。
夫婦で働くデメリット3つと対策
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夫婦で働いてると、『いつも仲良く働いてそう!』というイメージがあるかもしれませんが、もちろんそうではないときもあります。
夫婦とはいえ、考え方や価値観が違うことからぶつかることも少なくはありません。
そこで、『一緒に働いて大変だな』とリアルに思っていることと、その対策を3つご紹介します。
ペースが合わないことも
夫との仕事のペースが合っていないと思うことは度々あります。
私が夫に対して、『もっと早くやればいいのに…』と思っていることが多いですね。
夫はとにかくマイペースなので、うさぎと亀で例えると、うさぎが私で亀が夫。
大体私が夫に合わせていましたが、そのストレスで喧嘩になることも。
今ではどちらか1人ではなく、2人でコミュニケーションを取りながら、ペースを合わせていくことを意識するようにしています。
感情的な喧嘩に発展することも
会社員時代では、職員同士で喧嘩に発展することは全くなく、平和に仕事していました。
しかし、社会的距離と家族の距離の違いもあると思いますが、家族同士はより自分の想いや考え等をぶつけ合いやすいことにより、大喧嘩に発展することもありました。
夫婦でも考え方や価値観は違うことは普通にあるので、喧嘩が起きることは正直仕方がないと思っています。
ただ、感情的になることは全く良いことではありません。
身近な家族だからこそ、ぶつかったときは冷静に話し合い、必要以上に感情的にならない努力をすることが重要だと感じています。
緊張感がなく気が引き締まらないことも
上記では、会社員時代に緊張感を感じながら働いていたと書きましたが、適度な緊張感があったからこそ、気を引き締めて働くことができていました。
しかし今は会社員時代よりも自由な環境で仕事をしており、2人でモチベーションを保たないと、だらけてしまいそうなることも正直あります。
夫婦で働くのであれば、責任を持って自分たちでモチベーションを保つことはマストです。
夫婦で働くために大切な3つのこと
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夫婦で働くと一緒にいる時間が増え、その状態に慣れてくるため、お互いに日ごろの感謝の気持ちを忘れそうになることがあります。
しかし、夫婦だからこそコミュニケーションをおろそかにせず、感謝の気持ちを伝え合うことはまず大切だと思います。
これをもとに、夫婦円満に仲良く働くための方法を3つにまとめてみました。
お互いを受け入れ合う覚悟
上記にも述べましたが、夫婦だからと言って必ずしも息が合うわけではありません。
一緒に働くことで共に過ごす時間も長くなることから、お互いの『ここ、直してほしい』という短所も見えやすくなります。
しかし、性格的なことはなかなか変わらないことが多いですよね。
今は、お互いの長所も短所も受け入れたうえで、自分達が心地よく働くための方法を考えるようにしています。
1人1人の時間も大切にする
夫婦で働いていると2人の時間が増え、ときには1人での時間を過ごしたいと思うこともあります。
また、夫婦で働くことにだけ固執しすぎると、『自分らしさが消えてしまいそうになった』と感じたこともありました。
そこで、『個人でもやりたいことをやろう』と思い、現在は個人では農業以外にもwebライターとしても活動しています。
たとえ夫婦でも、やりたいことや趣味はそれぞれ違います。
お互い自分時間を満喫することも、夫婦で心地良く働くためには大切なことだと考えています。
仕事以外の夫婦時間も大切にする
夫はビジネスパートナーだけではないはず。
夫婦でいつも通り仕事をして過ごしているだけであれば、関係性がマンネリ化になることも。
たまには仕事から離れてリラックスしたり、楽しんだりする時間も大切だと思っています。
夫婦で働きたい人がやるべき3ステップ
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この記事を読んでいる方の中では、『夫婦や家族と働いてみたい!』と思われる方がいるかもしれません。
そこで、そのような方にまず考えていただきたいことを以下の3ステップにまとめてみました。
これから結婚を考えている方にもオススメ。
ぜひお時間があるときにでもやってみてくださいね。
1.個人個人で理想の生き方を明確にする
夫婦で働くとはいえ、個人+個人ということが前提。
そこで、まずは自分自身で以下のようなことを考えてみることをオススメします。
『あなた自身が思う、理想の生き方・働き方は何ですか?』
『人生に求めたいことは何ですか?』
例えば、当時の私の場合であれば、
- ありのままの自分でいられる心地良い職場環境の中で働きたい
- 自分が無理しなくてもできることを仕事にしたい
- 一緒にいて安心感のある人間関係に囲まれたい
- 働く時間は長時間をしめるので、大切だと思う人と時間を共有したい=夫と働きたい
などを思っていました。
一緒に働くなかで夫婦喧嘩が起こったときなどに、『夫婦で働くという選択をしたけど、これで良かったのかな…。』と悩むこともあります。
その際に、事前に考えていた自分自身の想いを確認すると、『自分がこういう生き方を求めていたから夫と働くようになったのか…』と自分軸を再確認でき、『また夫婦でがんばろう!』と思うことができます。
2.相手との関係性に求めていることを考える
次に、夫婦関係に求めることを考えてみることも大切。これも人それぞれ違うはずです。
例えば私の場合、夫との関係に求めていることは、
- 気を遣わず居心地がいい関係性
- 尊敬できる関係
- 共に新しいことに挑戦していきたい関係
などです。
一緒に働くことで、求めている関係性を得られることが実現できそうかを確認してみてください。
3.お互いにシェアする
1と2をぜひ夫婦でシェアしてみてください。
お互いのそれぞれの想いから、『夫婦で働きたい』という新たな選択肢を生み出せるかも。
その想いを確認できたら、一緒に働くための次のステップへのアイディアを出し合ってみてくださいね。
まとめ
出典:unsplash
私の周りの人でも、『職場の人間関係に悩んでて…』と辛い思いをしている様子をたくさん見てきました。
もし今あなたが職場の人間関係に悩んでいたら、どんな方と一緒に働きたいかを一度考えてみてもいいかもしれませんね。
働き方を大きく変えた今、改めて思うことは、心地良い環境で働くために一緒に働く人はとても大切だということです。
そこで、目の前にいる身近な人を、仕事のパートナーにするという選択肢もあることを、この記事をきっかけに知っていただけたら嬉しいです。
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