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客室乗務員ってどんな仕事?現役CAがやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!

皆さんは客室乗務員と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

  • 「食事を運んでいる姿」
  • 「制服が華やか」
  • 「なるのが難しそう」

など、様々なイメージをお持ちかと思います。

ドラマやドキュメンタリーなどを見て、厳しいイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、実際にお客様の目に触れるところでのお仕事はほんの一部。

今回は、そんな客室乗務員の仕事内容ややりがい、気になるお給料のことなどを実際に働く私がご紹介します!

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客室乗務員の仕事内容ってどんな感じ?

出典:Unsplash

  • 「CAさんって何しているの?」
  • 「ご飯を配る以外にすることあるの?」

客室乗務員として仕事を始めてから、家族や友人に頻繁に聞かれる質問です(笑)

たしかに、私自身もこの仕事を始めるまでは、CAさんが食事を運んだり機内アナウンスを入れたりする以外に何をしているかは全くわかりませんでした。

しかし客室乗務員は、お客様の見えないところでも様々な業務を行っています。

ここでは具体的にどんな業務を行なっているのか、ご紹介したいと思います!

保安・安全業務

客室乗務員の最も重要な仕事は、この「保安・安全業務」。

実際に年に1度行われる保安訓練では、様々な緊急事態を想定し、適切に対応していく知識と行動力を身につけ、維持させます。

わかりやすい例を挙げると、

  • ハイジャック
  • 機内における火災
  • 緊急着陸・着水
  • 急病人発生

などといったもの。

訓練とは言えども、本当にリアルで緊迫した雰囲気で…。

「訓練は実践のように、実践は訓練のように」

ということを常日頃、心に留めています。

様々な緊急事態に備え、機内には様々な非常用装備品が搭載されているため、各装備品の用途や使い方を理解することはもちろん、お客様が搭乗される前には

  • 装備品が適切な状態で定位置にあるか
  • 不具合がないか

ということを確認するのも仕事のひとつです。

また機材によって、搭載される装備品や緊急時に開けるドアの構造なども変わってくるので、その日に自分が乗務する機材の特性を知っておく必要があったり。

緊急事態を未然に防止するという観点では、客室乗務員はとても細かくお客様の様子を観察し、怪しい人がいないか、機内に異常はないか、常に気を払っています。

サービス業務

続いては、ほとんどの方が客室乗務員の仕事で最初にイメージするであろう「サービス業務」。

機内食やドリンクの配布、機内販売など皆さんが飛行機に乗ったら必ず目にするあれです(笑)

短い路線では、時間との勝負であることも多いため、いかに効率よくかつ丁寧にサービス出来るかを考えながら業務に当たっています。

揺れの程度によっては安全を優先させてサービスを中断したり、お子様連れのお客様には火傷防止のため冷たいお飲み物をおすすめしたり、とにかく何がなんでも安全が最優先。

そういう意味でも、やはり客室乗務員は保安要員としての役割が重大であると言えますね。

スタンバイ業務

スタンバイ業務とは、客室乗務員の急な欠勤に備え、自宅や会社で待機するお仕事です。

飛行機には機材ごとに必要な客室乗務員の数が定められているため、1人でも欠けてしまうとその飛行機は飛べなくなってしまうことも。

そうなると、お客様に大変なご迷惑をおかけすることになりますよね。

そのような事態を避けるため、スタンバイCAを設けているわけです。

呼び出されたスタンバイCAはそのまま欠勤の出たフライトに乗務をしますので、「呼ばれるかな…」とドキドキハラハラしながら待機しています。

客室乗務員の1日のスケジュールは?

出典:Unsplash

1日のスケジュールは行き先や出社時間により大きく変わりますが、大まかな流れは以下の通りです。

出社

出勤時間は毎日異なります。

驚くべきことに、早い日は深夜3時に家を出るなんてことも多々。3時に家を出るということは、2時には起きてなくてはならない…。

とても起きる時間ではありませんよね(笑)

このような物凄く出社時間が早い日は自宅までタクシーが配車され、空港まで送り届けてくれますが、通常は電車やバスなどの公共交通機関を使っています。

勤務

空港に着いたら、ロッカーで制服に着替え以下の流れでお仕事をします。

  1. ブリーフィング(打ち合わせ)
  2. お客様搭乗準備
  3. 上空での業務
  4. デブリーフィング(振り返り)

①のブリーフィングでは、その日に同乗するメンバーと顔合わせをし各ポジションの業務の確認や役割分担を行います。また、お客様情報や上空の天候などを考慮しながらその便での目標、注意点などを共有します。

②のお客様搭乗準備では、上にも述べた通り、非常用装備品が適切な状態で定位置にあるか、不具合がないかということを確認したり、不審物がないかなどを入念にチェック。

③の上空での業務では、保安・安全/サービス両方の観点を持って上記に述べた仕事内容を遂行します。

国際線の中距離〜長距離路線では、交代制で休憩も挟みます。

実は飛行機には客室乗務員が休息するためのスペースが設けられていて、一見ただの壁に見える秘密の扉を開けると寝台列車のような部屋があるのをご存知でしたか?

お客様の目の触れないところで開閉を行っているため、見る機会はないと思うのですが…。ちょっとした豆知識としてお伝えしちゃいます(笑)

④のデブリーフィングでは、目標に対しての振り返りやお客様からのお声、周知事項を共有します。

退社

デブリーフィングが終わり次第、解散し各自退社となります。ス

テイの場合は会社の用意したホテルに宿泊するためみんなでホテルに向かい、ホテルで解散という流れになります。

客室乗務員の給料や年収は?ボーナスはある?

出典:Unsplash

さて、皆さんは客室乗務員のお給料にどのようなイメージをお持ちでしょうか?

きっと多くの方が気になるところですよね。

客室乗務員の給与形態は会社により異なりますが、基本的には「基本給+各種手当+賞与(ボーナス)」となっています。

基本給

基本給もまた会社により異なりますが、日系ですと12万円〜18万円ほど。

「え!?」と思う方もいらっしゃると思います(笑)

客室乗務員は飛んでなんぼの仕事ですので、基本給自体は特別高くはありません。

各種手当

上記基本給に加え、家族手当やフライト手当、深夜勤務手当などが支給されます。

この各種手当がお給料の多くを占めるため、入社1年目でも月収は約30万円、年収は400万円台後半ほどになります。

1年目にしては比較的多めかもしれませんね。

昇給、賞与

昇給は年1回、賞与は年2回ですので一般的な企業と変わりません。

入社して数年が経つと、チーフパーサーと呼ばれるリーダーの資格を取得するため、それに伴う昇給があります。

チーフパーサーの資格を取得すると、各種手当や賞与をを含め年収は500万円台後半となり、以降も経験を積み重ねていくと最終的には700万円台ほどにまでなるそうです。

かなり余裕のある暮らしができそうですね。

客室乗務員のやりがいや魅力は?

出典:Unsplash

客室乗務員は本当に大変な仕事ですが、それを超えるやりがいや魅力がたくさん!

もちろん人によって感じるやりがいや魅力は異なると思いますが、私自身が実際に働く中で感じるやりがいや魅力は、大きく分けると以下の3つです。

お客様と直接関わることができる

サービス業を選択した時点で、これは絶対に外せないやりがいです。

飛行機をたった1機飛ばすためであっても、整備士さんや地上職の方、機内食の搭載を行ってくださる方など何百人、何千人もの方々が関わっていますが、その中でお客様と直に密接に関わることのできる職種は客室乗務員のみ。

私はここに客室乗務員の最大のやりがいを感じています。

自分自身が会社の顔である自覚と責任を持ち、機内の限られた環境下で最大限の接客を行うこと、ただの移動手段にならないよう心を込めてお客様と喜びや楽しみをシェアすることが日々のやりがいです。(綺麗事のように聞こえるかもしれませんが本当に!笑)

国内外の様々な土地を訪れることができる

仕事を通して様々な場所に行くことができるのも、この仕事の特徴であり魅力であると感じます。

路線によって客層もかなり異なるため、様々な宗教や文化に触れることができ大変刺激になりますし、ステイ先では個々が自由に過ごすことができるので、その土地の食事や観光などを楽しんだりなんかして。

その経験ひとつひとつが、自身の感性に磨きをかけ、さらに直接的にお客様との会話や情報提供に役立てることができ、最終的にサービスの質向上に繋げられるというのもこの仕事の魅力です。

ワークライフバランス

近年、ワークライフバランスが求められる社会になってきましたが、客室乗務職はこのワークライフバランスが十分に確立されているように感じます。

激務なイメージがあるかもしれませんが、基本的には4勤2休という勤務形態ですので、世間一般の5勤2休の働き方よりも休みが多いことに加え、トラブルなく定時運行がなされていれば残業もありませんので、意外にも仕事とプライベートのバランスが取りやすいんですよ。

個人的には、平日休みの日は人混みを避けて外出ができる点、土日休みの日は土日休みの友人とも会える点でこの勤務形態がとっても気に入っています。

また、休職制度や時短勤務制度など福利厚生も充実しており、女性の働きやすい環境が整っているため、ママさんCAも約4人に1人の割合でいらっしゃいます。

客室乗務員に向いてる人は?

出典:Unsplash

ここまで客室乗務員に関する様々な内容をご紹介してきましたが、客室乗務員に向いている人とはどのような人でしょうか?

体力のある人

まず初めに、体力は必須です(笑)

華やかな職業に見られがちですが、数時間立ちっぱなしが当たり前ですし、その上重い荷物の上げ下げや、50-70㎏のカートの操作、国際線常務の場合は時差や気温など環境の変化に適応しなければなりません。

勤務時間も毎日バラバラですので、睡眠時間の調整や飲酒の管理なども必要になってきます。

私も女性の中ではかなり体力のある方ですが、それでもきついときはきついです(笑)

うまく睡眠時間の確保ができないと空酔いしやすくなったり、長時間立っていると脚がパンパンになります。

日頃から運動をして、体力の維持に努めることが大切です。

チームワークを好む人

ご存知の方も多いと思いますが、客室乗務員は毎回一緒に乗務するメンバーが変わります。

しかもほとんど毎回初対面の方と同乗するため、しっかりとコミュニケーションが取れる雰囲気作りが大切。

日本人は比較的自分の意見を発信することに消極的ですが、客室乗務員はいかに多くの意見を取り入れ情報を共有していくかがポイントとなるので、初対面であっても躊躇せずにコミュニケーションを図れる人が向いています。

接客が好き

接客が好きという項目は、客室乗務員に限らずどのサービス業においても言えることだと思いますが、やはりお客様と直接関わる仕事である以上は欠かせない要素だと思います。

お客様に頼まれたことをただマニュアル通りにして差し上げるのではなく、お客様の様子をよく観察し、先を読みながら、何をどうしたら喜んでいただけるかということを自分なりに考え、行動する。

そこに楽しさを見出せる人はとても向いていると思います。

客室乗務員になるにはどうすればいい?

出典:Unsplash

客室乗務員は特殊な仕事ではありますが、手の届かないほど特別な仕事ではありません。

たしかにひと昔前は、英語が堪能である必要があったり、見た目の美しさも重視されたりと、かなり狭き門であったのが事実です。

しかし最近は、LCCなどの普及や採用人数も大幅に増え、受けられる条件も幅広くなりました。(現在はコロナウイルスの影響で採用を中断している会社がほとんどですが…。)

自身に最適なルートを見つけ、コツコツ努力を重ねることさえできれば誰にでもチャンスがあります。

大学を卒業し、新卒での就職活動

日系の航空会社の場合、短大、専門学校以上の最終学歴を条件とするところがほとんどなのですが、外資系に目を向けると、案外高卒でも受けられる会社が多いです。

日系を受けられるのであれば一般企業の就職活動と同じで、エントリーシート→面接の流れ。

会社によっては、TOEIC◯点以上というように多少の英語力が求められますので、エントリーシートの提出に間に合うよう、事前に対策しておくことをお勧めします。

また、こちらはプラスアルファになりますが、インターンシップに参加することもお勧めします。

インターンシップに参加するためにも、エントリーシートや面接などの選考が行われる会社がほとんどですが、本選考の練習にもなるため受けて損なし!

見事選考に合格された方はインターンシップに参加することができ、社風との相性や、そこで働く自分のイメージが湧きやすくなりますよ。

同じ業界を目指す方々との出会いも得られるもののひとつです。

会社によっては、インターン生の優遇制度も設けており、一次面接免除や推薦制度なんかも!実際に私もある会社のインターンシップに参加したところ、一次面接が免除となりました。 

余談ですが、こちらは私が就職活動をする中で、企業研究やエントリーシート作成時、参考にしていたサイトです。

内定された方々のエントリーシートをいくつも読み、コツを掴みながら自身の文章に取り入れていました。

ご参考までに。

既卒での就職活動

私自身はこちらを経験していないので、具体的な情報を提供できないのですが、既卒入社をされている先輩方も多く見受けられます。

前職は、銀行員だったり専業主婦だったりと、本当にいろんな方がいらっしゃいます。

30代でお子様が2人いらっしゃる方も既卒で合格されていますので、いくつになってもチャレンジする価値がありそうですよ。

時間のある方は、下記のハローワークを有効活用するのもいいかもしれません。

エアラインスクールに通う

エアラインスクールは学習塾のようなもので、通っている=合格というわけではありませんが、エントリーシートの添削や、面接の対策をしてくださったり、各会社や選考の特徴などに関する情報量に富んでいます。

そのため身の回りにそのような対策をお願いできる環境がない方や、同じ業界を目指す友達や情報源が不十分で不安と感じる方は、スクールを活用するといいかもしれません。

中には高卒でエアラインスクールに入学し、スクールでの勉強と並行しながら短大卒の資格を取得する方もいらっしゃるようです。

もちろんスクールに通っていても、選考で落ちてしまう方もたくさん。

そのような方の特徴として、スクールの情報や教わったことに固執しすぎて自分の言葉で自分を伝えきれていないということがあるように感じました。

面接官はひとりひとりをきちんと見てくださいますし、表面上の言葉だけで型にはまった人材を好みません。

スクールに通われる際は、そこでの情報を活用しつつも、「客室乗務員はこうあるべき」「この会社はこう」という固定観念は持たず、きちんとご自身の「個」と向き合い、ご自分の言葉でアピールすることを大切にしてくださいね。

ちなみに、私はエアラインスクールには通っていなかったのですが、都の新卒応援ハローワーク(既卒の方は新卒版ではないノーマルのハローワークを同じように利用することができます)を利用していました!

無料、かつマンツーマンで面倒を見てくださいます。

自己分析を始め、エントリーシート添削から面接対策、身だしなみチェックまで本当に手厚くサポートしてくださいました。

心の底からおすすめです。

以下、ハローワークのサイトを載せておきますので、こちらもご参考までに!

  • 既卒の方はこちら→ハローワーク(場所はいくつかあるようですので、以下のURLからご自宅に近いところを探してみてください!)

まとめ

出典:Unsplash

いかがだったでしょうか?

客室乗務員は保安要員としての役割を多く占めており、また生活リズムも不規則であるためとても大変ですが、様々な土地を訪れたり様々な人と関わることのできる魅力的なお仕事です。

高嶺の花というイメージを持たれがちなところもありますが、特別なスキルや対策は必要ありませんので、夢を諦めきれない方がいらっしゃいましたら果敢に挑戦してみてください!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

機内でお会いできる日を楽しみにしております☆

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